【完】愛は溺死レベル



「……先輩が他の方と付き合うなら……応援、します」



背中を押せば、満足……?


つかの間の静寂が、生徒会室に流れる。


それを破ったのは、



「はーあ……」



先輩の、深いため息。



「お前、ほんと可愛くない」



わたしをじっと見つめながら、そんな言葉を吐いた。


……っ。

そんなの、わたしが一番……わかってる。


先輩の言葉が、刃のようにわたしの心臓に突き刺さった。


もうわたしに興味は無いとでもいうかのように、女の人の肩に手を回した先輩。



「お前は?俺のこと好きなの?」

「だーいすき!あたしは悠牙だけだよ!」