なんだろう、この状況……っ。 わたし、何してるんだろう……。 惨め、すぎる……っ。 心のどこかで、先輩はまだわたしのことを待ってくれているかもしれない、なんて……思ってたのかな。 新しい相手が出来たんじゃ、気持ちを伝えることさえ、叶わない……っ。 「用は……その……」 なんて言えばいいかわからなくて、言葉が出てこない。 そんなわたしに痺れを切らしたのは、後ろにいた女の人。 「ねぇ悠牙、この子誰〜?」 先輩の腕に手を回して、上目遣いそう聞いた。