【完】愛は溺死レベル



……よし、放課後、頑張ろう……。



ちゃんと伝えるんだ。

今までごめんなさいって気持ちと……


……先輩が、好きって気持ちを。



* * * *



ーーキーンコーンカーンコーン。


放課後を知らせるチャイムが鳴って、ひとりふぅ……と息を吐く。

SHR中も、ドキドキして仕方なくて、胸に手を当て心を落ち着かせた。

大丈夫、大丈夫……ちゃんと好きって伝えられる……っ。



先生の長い話が終わって、「起立、礼」という号令が終わった。



「杏〜!駅前のカフェ行きましょ!」

「ごめんタズちゃんっ……!わたし、行かなきゃいけないところがあるの……!」