……っ、先輩のことなんて、考えるのやめよう。


あんないい加減で自分勝手な人、知らないもんっ!

そう自分に言い聞かせて、お弁当のおかずを口の中に放り込んだ。



「あ、そういえばあたし、担任に呼び出されてたんだったわ」

「そうなの?」

「うん。ちょっと行ってくるわ。どうせ昨日委員会サボったことについてでしょうけど」



さ、サボったんだ……。

面倒臭そうに立ち上がったタズちゃんを、私と翔くんはいってらしゃいと送り出した。


食べ終えたお弁当を片付けて、時計を見ると、まだお昼休みは20分ほど残っていた。



「タズちゃん大丈夫かな……怒られてないかな……」

「いや、怒られてると思うよ、流石に」



苦笑いを浮かべた翔くんに、私も同じものを返す。