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皇先輩:ごめん。ちょっと遅れそうだから、
先に生徒会室行って昼飯食べてて。
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あっ……そうだったんだ。
一人で生徒会室に行くなんて、なんだか変な感じだなぁと思いながらも、お弁当を持って席を立つ。
「あれ?杏、今日会長は?」
隣の席のタズちゃんと、その前に座る翔くんが、不思議そうな視線を送ってくる。
「用事で遅くなるみたい。生徒会室行ってくるね」
「へぇ、珍しいわね。いってらっしゃい」
タズちゃんと翔くんに手を振って、わたしは教室を出た。
わたしの教室と生徒会室は、少し距離がある。
というより、生徒会室が、教室と離れた場所にあると言った方が正しい。