【完】愛は溺死レベル



「やっぱり、会長と何かあったんでしょ?目も真っ赤だし……!」



え、えっ……!

いきなり図星をついてきたタズちゃんの言葉に、慌てて首を振った。



「ち、ちがっ……だ、だからこれは、映画観て泣いちゃって……」

「そんな言い訳通用しないわよ!!白状しなさい!!」



大きな声をあげて、疑いの眼差しを向けてくるタズちゃん。

うっ……タズちゃんって、意外と鋭い……。



「どうしたの三宅……廊下まで声聞こえてるけど……」

「あ……翔君、おはよう」

「おはよう……って、杏ちゃん!?」



今投稿してきたのか、不思議そうな顔でこちらに近づいてきた翔君に挨拶をすると、わたしの顔を見て、目を見開く翔君。