―――また月日が流れ…
「…なんで私、こんなとこにいるのでしょうか…?」
そこは某居酒屋の入り口前。
「決まってるでしょ?合コンよ、合コン」
――――トホホ…、結局連れて来られてるし。
しかも…。
「沙織っ!」
向こうから男の人が手を振って走ってきた。
「あ、ケント!」
――――…読者の皆さん、この私の境遇をお聞き下さい。
今日は2対2の合コン→でもそのうちの1組はカップル→つまり相手は1人→そして時間が経ったらカップル組は私(たち)を取り残す→…らしいんです。
――――…いや、無理でしょ!絶対会話できないって!
「真奈ちゃん?」
「は、はい!」
ケントは真奈に声をかける。
「今日の奴、結構いい人だと思うよ。大事にしてくれそうだから、頑張ってね!」
け、ケントさん〜!(涙)
沙織の彼氏であるケントは彼女らのひとつ年上であり、今日来る彼もひとつ年上。

