そうこうしているうちに二人は講義室に着いた。
「どこ座る?」
「……あそこ」
真奈は遠慮がちに指差した所は…
「ちょっ!女子しかいないエリアに行くの?!」
「だって…、」
沙織は大袈裟にため息をついた。
「真奈、それじゃいつまでたっても彼氏ができないよ?」
真奈は中学、高校と女子校で育った。(沙織は別)
そのせいか、男が3、4人で集まっている風景がひどく気持ち悪く感じていた。
「う、そ…そうなんだけど」
――――…だって、無理だよ!
「……あんたは一旦、合コンとかでもいいからするべきね」
「ご、合コンっ?!」
「声がでかいっ!」
「す、すみません…」

