死神彼氏と五日間





「真奈っ!おはよ!」



またも後ろから声をかけられてきた。




「あ、沙織!」




……だから、聞こえなかった。





「やっと大学生だねー」


「うん、楽しみだよ!」




彼の、最後の呟きを…。






「……早く君を食べたいな、真奈さん?」







――――キャンパス内



講義室に向かう途中、真奈は沙織と歩いていた。




「―――へぇ!じゃあ、初日からそのブルーアイズのイケメンさんに声をかけらるたんだ?」




彼女は森下沙織。真奈の幼なじみである。



「そうなんだよ…。ハーフなのかな?でも顔は[THE☆日本人]って感じだったんだよね」



「カラコンじゃない?今、流行ってるらしいし」




「……そうかなぁ。それにしては目が澄んでたけど」



「今の時代は高性能なんだよ!」



沙織は勢いよく真奈の背中を叩いた。



ウブッ!というむせた真奈の声を聞いても気にしないのが沙織である。