死神彼氏と五日間





――――…ユキトさん。



「??真奈さーん?」



――――…嬉しい、と感じるのは私がユキトさんを好きになっているから?


――――…でも…




「…ユキトさん」


「はい、なんでしょうか?」



「私は、ユキトさんの隣にいることはできません…」


「……なんで?」




ユキトの青い瞳が見つめることで、真奈は真意を見抜かれそうな気がしてとっさに下を向いた。




「私、ずっと彼氏がいないんです。それに、こんな顔で…。ユキトさんに迷惑かけちゃうだろうし、何より釣り合わないですよ」



真奈はギュッと目を瞑った。



――――…嬉しい、……すごく嬉しい。だけど、経験不足な私だときっとユキトさんに迷惑がかかるよ。


―――…そんなの……



「構わないよ、そんなの…」


紡がれた言葉に真奈はその主を探してしまう。


答えは、誰だかわかっている。


だから、その俯いた顔を上げればいいだけの話…――――。




恐る恐る顔を上げてみる…。


そこには微笑んだブルーアイズ。



「迷惑じゃない。俺は、真奈さんをもっと知りたい。俺をもっと知ってほしい…。それだけだよ」