――――…ユキトさん。
「??真奈さーん?」
――――…嬉しい、と感じるのは私がユキトさんを好きになっているから?
――――…でも…
「…ユキトさん」
「はい、なんでしょうか?」
「私は、ユキトさんの隣にいることはできません…」
「……なんで?」
ユキトの青い瞳が見つめることで、真奈は真意を見抜かれそうな気がしてとっさに下を向いた。
「私、ずっと彼氏がいないんです。それに、こんな顔で…。ユキトさんに迷惑かけちゃうだろうし、何より釣り合わないですよ」
真奈はギュッと目を瞑った。
――――…嬉しい、……すごく嬉しい。だけど、経験不足な私だときっとユキトさんに迷惑がかかるよ。
―――…そんなの……
「構わないよ、そんなの…」
紡がれた言葉に真奈はその主を探してしまう。
答えは、誰だかわかっている。
だから、その俯いた顔を上げればいいだけの話…――――。
恐る恐る顔を上げてみる…。
そこには微笑んだブルーアイズ。
「迷惑じゃない。俺は、真奈さんをもっと知りたい。俺をもっと知ってほしい…。それだけだよ」

