死神彼氏と五日間





ユキトはまた、笑顔で真奈の話を聞いていた。



「うん、置物とか、アクセサリーとか作るよ」


「うわー…。いいなぁ」


「よかったらこのあと俺ん家においでよ、何かあげるよ?」


「いいんですかっ?!」


身体をテーブルから乗り出す勢いで真奈は尋ねた。



「うん、おいで?」



「やったぁ!沙織っ……、…?あれ、沙織は?」




真奈は数時間も前に出ていったカップルの気配を探した。




「…ケントたちならもうとっくに帰っちゃったよ。……気づいてなかったの?」



「えぇ、まったく…」



ユキトは声を上げて笑った。

そんな姿にも、真奈はドキッとしてしまう。