死神彼氏と五日間





―――お店に入って数分ののち、ケントに電話が入った。




「………うん、…………わかった。じゃぁな」




電話主はもちろん、今日の合コン相手である。




「もう、店の入り口に着いたって。俺、連れてくるな」



「うん、いってらっしゃい」



沙織がケントを見送ると、真奈は沙織にしがみついた。




「沙織ーっ!」



「今さらもう遅いっ!全力を尽くしなさい」




「うわーん!」




「子供かっ!」





そんなやりとりをしているうちに、ケントは来てしまった。




「じゃーん、紹介しまーす!どうぞっ!」




ケントの指の先に見えた人は…――――





「え」




真奈は声が漏れた。