―――頑張りますとも!全力を尽くします!
と、真奈が天に向かってガッツポーズを繰り出しているうちに、二人の会話は進んでいた。
「…でさ、あいつちょっと遅れるらしいんだ」
「そうなの?じゃぁ、先に入っちゃう?」
「うん、そうしてくれって言ってた」
「そっか!………真奈!行こ…って、何やってんの?」
真奈は我に返り(まだガッツポーズしていた)、二人を見た。
「ん、うん!行こうっ!」
それを見ていたケントは…
「なんつーか、真奈ちゃんって…」
「…ちょっと、6年の間に何があったのか聞きたいくらいなんだ…」
「まぁ、ああいうのもかわいいひとつだよね」
「あ、ケントっ!」
「じょ、冗談だよ!沙織が一番だし」
「えへっ…」

