――――ガチャ… ドアを開ける音がした。 普段なら見えないその男の姿…――― 彼は 死神。 ダークスーツに身を包み、彼の所有ではない部屋を土足で上がり込んでいた。 「…ここが、6人目の住まいか」 今は誰もいない住居にただ男の声だけが響いた。 「名前 厚木真奈 女、現在外出中。大学とやらに出向いている模様…」 男は辺りを見渡した。 整理整頓された部屋に何故だか違和感を感じた。 ――――…なんなんだ?この、居心地の悪さは?