「彩?どうした?
なんかあった?」


俺が彩の顔を
覗き込むようにすると

彩は俺から
1歩下がってしまった



あぁ、そうだよな

今まで彩を
さけるようにしていたから
そういう態度でも
おかしくないか・・・


うつむいた彩を見ると
幼いころから
もう一度やり直したいなぁ
なんて思った


「翔太のこと・・
小さい時から好きだったの」


頭の中で小さいころの
記憶を思い出していたら
いきなり彩が言った



「え?」


小さな声だったけど聞き取れた

だけど、
そんなのありえないと思って
俺はもう一度聞いていた