<雅弥>
「……でも……あたし、最初から雅弥があの時の男の子だって分かってたよ」


俺は嬉しかった…。


グイッ

「きゃっ!!」

俺は日和を抱き締める。

「良かった…今度こそ俺を選んでくれて…また『どっちも好き』って言われたらどうしようかと思った…」

「あははっ…そんな訳、ないじゃん!」

神様…また日和と巡り会わせてくれてありがとう…。


……俺、日和の事でしかありがとうなんて言わなかった。


俺と日和は神様に見守られながらもう離さないと誓った…。