雅弥…まだあの場所に居て…。


お願い……。


あたし達が居た場所には…誰も居なかった…。


「お姉ちゃん」

その場所に居た小さな男の子があたしの足元を指差した。


『Hiyori Love…TiAmo』
そう滑り台の所にペンで書いてあった…。

「ねぇ、僕。コレ書いたお兄ちゃん、何処に行ったか分かる?」

「えっーと…あの噴水の方に走って行ったよ」


雅弥…。


ズルいよ…。


“日和好き……愛してる”