<日和>
「俺は良いから…早く…アイツのとこに行ってこい」

優しく百合山は言った。


「でもあたしはっ…」

「桜木…素直になれよ…お前が好きなのは…アイツだろ?素直に気持ちぶつけて…俺がお前にフラれた分まで幸せになれよ…」


「百合山…ッ…ふぐっ…」

あたしのオデコに百合山の温かい唇が当たった…。

それと共にあたしは口を手で塞がれた。


「アイツのとこ、言って自分の気持ちぶつけて来いよ!!もし…フラれたら俺のとこに来て泣いて良いから…」


百合山…。

「それと!もう1つ!!俺を『百合山』じゃなくて『亮』って呼ぶ事。分かったか!?」

「うん、ありがとう!亮!!」