「 はっ・・・・はぁ・・ 」 立ち止まってから恐る恐る 振り返ってみると、 追いかけていた彼はいなかった。 ─────寂しいなんて、思っちゃだめ。 あたしは、頼っちゃいけない。 甘えちゃいけないんだ。 いつあの人に見つかるか、分からない。