「 新しい包帯・・・どこだっけ 」




”あのくそ女が置いてったやつ”
と 部屋をウロウロ歩き回ると
”ガコッ”と彼が何かを引き出して
包帯を持ってきた。






「 知らない間に、救急箱があるんだけど 」


「 ・・紫さん、忘れてったんじゃないですか? 」


「 ああ、そういえば・・・ 」






機材みたいなのを持ってきてたのに
持って帰らなかったんだ。






・・・・随分大きな忘れ物だな。






「 んじゃ、包帯巻き直すか! 」






とれかけた包帯をとると
慣れた手つきであたしの肩に
ぐるぐると包帯を巻きつけていく。