「 米原さん! 」 今までに何人もの仲間を 見てきたけど 誰も 龍弥のことを名前では呼ばない。 ”米原さん” それが定着しているのか 呼びたがる人もいないらしい。 「 男は? 」 「 海が・・・ 」 「 海? 」 一瞬、彼の手の力が強くなった。 ・・・海・・って、海くん? 少し足早にいつもの溜まり場にいくと 中は静まり返っていて 人影が見当たらなかった。