『僕、前世占いがカボチャだったんです』
頭の中で、記憶の中のカボがあたしに笑いかける。
『すごくおいしかったです、山田さん』
『山田さんが好きです』
『山田さんが山田さんだから』
『急にギュッとしたくなったので』
『泣かないでください山田さん』
『ほんとは僕の方がいっぱいいっぱいなんです』
『好きな人と一緒に食べれるの、幸せだなぁって』
『僕ともう一度、つきあってください』
『大好きです』
手を離さないで。
隣で笑ってて。
バカなこと言ってあきれさせて。
毎晩かぼちゃプリンを買いにきて。
あたしに会いに来て。
山田さんって呼んで。
好きだって言って。
行かないで。
…行かないで、カボ。
.



