山田さん的非日常生活

あたしから突き放してしまって、なんにも悪くないカボを傷つけて。

それでやっぱり無かったことに、なんてあんまりにもむしが良すぎる。


いっつも向こうから歩み寄ってくれていた。


だから、あたしから修復するうまい方法がわからなくって。


謝らなきゃいけないのはわかってるし、あたしもこのままでいいわけがない。


でもそれはあたしにとってすごく勇気のいることで。


先延ばしにしちゃいけないって、頭ではわかってるのに。


「いらっしゃいませ……って、」

「おう!山田!!今日バイト入ってたんだ?」


入客チャイムと同時に入ってきたのは、あたしのクラスメートの男子。

先日のクリスマス会メンバーのうちの一人だ。

クラスのお調子者の代表格。レジにあたしを見つけて手を振ってくる。


「相変わらず似合うな〜、その制服」

「…嬉しくないから」

「じゃあとりあえずタバコの…マイセン一つ」

「馬鹿には売りません」


未成年が理由じゃないのかよ、とレジ前で大笑いされる。

うるさいなぁとでも言うように、立ち読みのおじさんがギロッとこっちを睨んだ。


「…何買いにきたの」

「え?ああ、クラスの男子で今集まってんだけど、その買い出し…ってヤベッ!!もう10時過ぎたじゃん」


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