半ば脅されて、仕方なく梢さんの頬を叩く。
ペチリ、とショボい音がして、梢さんはにんまりと口の端を吊り上げた。
そして素晴らしい速さ・鮮やかさで飛んできた平手打ち。
バチコーン!と潔い音を立てて、梢さんの手のひらがあたしの頬を打った。
「い…っ!!」
「はー、スッキリした!!これで恨みっこ無しなんだからね!!」
梢さんは一仕事終えたように手のひらを払うと、さてと、とコンビニの入り口に向き直った。
そこには、ハラハラした心配そうな顔であたしたちを見つめる店長の姿が。
にっこりと、スマイル0円ニコニコマート従業員らしい顔を作った梢さんはスタスタと店長の元へ歩み寄る。
あたしは殴られた頬を押さえたまま、その様子を呆然と見守るしかなかった。
「だ…大丈夫かい梢ちゃん!?」
「店長」
梢さんは店長持っていたまだ食べていない方のケーキを取り上げて、これまたにっこり笑った。
皆が讃える、絶世の美しい笑みで。
「辞めます」
「え……ええ!?」
ぼとっ、ともう一つのケーキを落下させた店長。
ケーキは見事に店長のスニーカーの上に落下した。
「そ…そんなっ!梢ちゃん〜もっかい考え直しておくれよ〜!!」
「辞めるったら辞めます。明日予定だったシフトは山田さんが入ってくれますから」
「〜はぁ!?」
遠い場所から思わず叫んでしまった。
なんで勝手にあたしになすりつけてんですか!あたしにだって予定ってもんが…うん、別に暇だけどさぁ。
ショックのあまりブルブルと震える店長。
梢さんは颯爽と踵を返すと、店長から奪い取ったケーキを口にしながらあたしの方に歩いてきた。
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ペチリ、とショボい音がして、梢さんはにんまりと口の端を吊り上げた。
そして素晴らしい速さ・鮮やかさで飛んできた平手打ち。
バチコーン!と潔い音を立てて、梢さんの手のひらがあたしの頬を打った。
「い…っ!!」
「はー、スッキリした!!これで恨みっこ無しなんだからね!!」
梢さんは一仕事終えたように手のひらを払うと、さてと、とコンビニの入り口に向き直った。
そこには、ハラハラした心配そうな顔であたしたちを見つめる店長の姿が。
にっこりと、スマイル0円ニコニコマート従業員らしい顔を作った梢さんはスタスタと店長の元へ歩み寄る。
あたしは殴られた頬を押さえたまま、その様子を呆然と見守るしかなかった。
「だ…大丈夫かい梢ちゃん!?」
「店長」
梢さんは店長持っていたまだ食べていない方のケーキを取り上げて、これまたにっこり笑った。
皆が讃える、絶世の美しい笑みで。
「辞めます」
「え……ええ!?」
ぼとっ、ともう一つのケーキを落下させた店長。
ケーキは見事に店長のスニーカーの上に落下した。
「そ…そんなっ!梢ちゃん〜もっかい考え直しておくれよ〜!!」
「辞めるったら辞めます。明日予定だったシフトは山田さんが入ってくれますから」
「〜はぁ!?」
遠い場所から思わず叫んでしまった。
なんで勝手にあたしになすりつけてんですか!あたしにだって予定ってもんが…うん、別に暇だけどさぁ。
ショックのあまりブルブルと震える店長。
梢さんは颯爽と踵を返すと、店長から奪い取ったケーキを口にしながらあたしの方に歩いてきた。
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