山田さん的非日常生活

息を呑む。
目がそらせない。

そして向こうの…梢さんの視線も、あたしを真っ直ぐ射抜いていた。

カツ、カツ、カツ。ヒールの音。梢さんがこっちへ来る。

ダン!とレジ台に叩きつけるように手を置くと、あたしの前に立ちふさがった。


「ひ……っ、」

「山田」


時刻は、午後9時58分。バイト終了二分前。

蛇ににらまれた蛙状態のあたし。突如現れた梢という天敵に、ただ呆然とするしかなかった。


「ちょっと顔かして」


















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