山田さん的非日常生活

「山田、もしさぁ!彼氏と過ごしたあと時間あったらウチおいでよ。クラスの子大勢でクリスマス会してるからさ」

「えっ、そんなんあるんだ」

「24日の晩から25日にかけてはしゃぎまくろうっついう会。…ま、聖夜に熱く盛り上がって帰ってこれないことになったらぜんっぜん来なくていいんですけど〜」

「───っ!!」


…前言撤回。

足立は男前じゃなくてただのオヤジだ。発言がセクハラオヤジだ。

照れ隠しに足立の太ももに蹴りを入れる。

軽くやったつもりだったのに、返ってきたのは地獄の底から這い上がってきたような声だった。


「山田、テメェ…」

「ひいっ!!すみません申し訳ありませ──!!ぎゃあぁあ」



…足立の座右の銘は、"やられたら十倍返し"である。


空にはもう星が出ていて、てっぺんには冬の星座。どこかの星と星をうまく繋いだら、カボチャ座もできるんじゃないかな、とか馬鹿なことを考えた。

きっと雪は降らない。降ったらロマンチックだろうけど、二人で街を歩くなら暖かい方がきっといい。



明日は、クリスマスイブだ。
















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