靴を乱雑に脱ぎ捨てて、 階段を駆け足でのぼって、 自分の部屋へと入る。 部屋は朝、 出かける寸前のままだった。 服でめちゃめちゃに散らかった部屋。 きっと、 こうして散らかして、 デートに着ていく服を 決めていたときは、 あんなことが起こるなど、 想像なんてしなかっただろう。