僕の彼女は幽霊で


20分くらいして、
電車が目的地に着いた。

そこは、
電車に乗った、
俺らの住む田舎町とは全然違った。

都会だった。

人が駅を埋め尽くす。

電車を降りて、
改札まで歩いてゆく。

途中で、
繋いでた手が離れそうになって
俺は少しだけきつく握った。

そしたら、
君も握り返してくれた。

いまさら緊張した。