「帰ろうか。」 自分の気持ちとは 裏返しなことを言う自分。 その言葉に君は「うん」っていって、 席を立つ。 そしてお互いが鞄を持って、 教室を出て、 誰もいない廊下を歩いていく。 特に話すこともなく、 無言で、階段を下りていく。 昇降口まで、 もっと長ければいいのにと思う。 もっと、 君と2人だけのこの時間を 大切にしていたかった。