ダルターニの長い一日

(まあ、やっぱり姫様のお兄様。姫様に尊敬されただけで有頂天になって、単純な所が兄妹そっくりだわ)



そして、二人の笑いに釣られて、エルミラーラも笑いだす。



ハーリーは、笑いながらも、ふと思った。

(自分さえ笑っていれば、エルミラーラも元気になる。アンナさえ、どうする事もできない位にエルミラーラが泣きじゃくっている時でさえ、僕が慰めてあげると、すぐに泣きやんでくれる。だから父上がいなくていつも淋しい思いをしている時も、父上が僕達に内緒で父上が“あの子”に会いに行っている時も・・・、今度の誕生日のだって、エルには僕しかいない。
僕が一生懸命エルミラーラが淋しい思いをしないように、守ってあげなければいけないんだ)

と――。