「さあ、姫様。もう五つになるんですから、そんなにすぐに泣いてはいけませんよ。
お誕生日には、このアンナが姫様の為に、特別得意のチョコレートケーキを焼いて差し上げますからね。だから泣かないの!ね?」
「チョコレートケーキ?」
「ええ。私の作るケーキは、お城の中で食べた事がある人は一人もいないのですから」
「ほんと?じゃあエルが一番目?」
「そう!一番目ですよ!」
どうやらエルミラーラのご機嫌も良くなったようだ。
(こいつは・・・・・、一体、誰に似てこんなに単純なんだ?)――と、ハーリーは思った。
でも、シュレイツの実の妹だけあって、アンナはシュレイツの面影も持っていて、それでいて優しくて、エルミラーラが一番喜ぶ事を何時も心得ている、とも思っていたし、そんなアンナにエルミラーラはとてもなついる。とハーリーはアンナを客観視して評価していた。
「で・・・・・?城の人以外で誰がアンナの作ったケーキを食べたの?恋人?いいな~ぁ、幸せだなぁ、アンナの恋人って!」
「ま・・・・・まぁ!ハーリー王子ったら、まだ七つなのに、ませたこと仰って!違うわよ、兄さん達よ!」
しかしアンナは、まるで風呂から上がったばかりのように、顔を火照らせていた。
「ふぅ~ん。アンナ、お顔がまっかっか」
エルミラーラは、スプーンをくわえた儘、きょとんとした顔でアンナを見ている。
「や~っぱり、恋人がいるんだ、アンナ!」
「王子!お、大人をからかうんじゃありません」
お誕生日には、このアンナが姫様の為に、特別得意のチョコレートケーキを焼いて差し上げますからね。だから泣かないの!ね?」
「チョコレートケーキ?」
「ええ。私の作るケーキは、お城の中で食べた事がある人は一人もいないのですから」
「ほんと?じゃあエルが一番目?」
「そう!一番目ですよ!」
どうやらエルミラーラのご機嫌も良くなったようだ。
(こいつは・・・・・、一体、誰に似てこんなに単純なんだ?)――と、ハーリーは思った。
でも、シュレイツの実の妹だけあって、アンナはシュレイツの面影も持っていて、それでいて優しくて、エルミラーラが一番喜ぶ事を何時も心得ている、とも思っていたし、そんなアンナにエルミラーラはとてもなついる。とハーリーはアンナを客観視して評価していた。
「で・・・・・?城の人以外で誰がアンナの作ったケーキを食べたの?恋人?いいな~ぁ、幸せだなぁ、アンナの恋人って!」
「ま・・・・・まぁ!ハーリー王子ったら、まだ七つなのに、ませたこと仰って!違うわよ、兄さん達よ!」
しかしアンナは、まるで風呂から上がったばかりのように、顔を火照らせていた。
「ふぅ~ん。アンナ、お顔がまっかっか」
エルミラーラは、スプーンをくわえた儘、きょとんとした顔でアンナを見ている。
「や~っぱり、恋人がいるんだ、アンナ!」
「王子!お、大人をからかうんじゃありません」

