「うわ~い!」
エルミラーラの喜ぶ声が、ハーリーの耳に障って、ハーリーは何故か苛々して、思わずテーブルを叩きつけた。
「でも、父上は忙しいんだ!たかが誕生日位でお時間を作ってくれるもんか!!」
「ふ・・・・・ふ、ふぇ~ん!」
エルミラーラはビックリして泣き出してしまった。
「ハ、ハーリー王子・・・・・、どうしたのですか突然取り乱して」
「だって、そうじゃないか。父上は何時だって僕達よりお仕事が大切なんだよ」
(僕達より“あの娘”の方が大切なんだ)と、本当は、そう叫んで、全てをぶちまけてしまいたかった。でも、それは他人には言ってはいけない事のような気がして、気を取り乱してはいても、ハーリーは、それを口に出す事はしなかった。
「そんな事ないわよ、だって、王子のお誕生日には、きちんと一緒に食事をとってくれたでしょう?」
「そうだけど・・・・・・」
(だって、僕の誕生日は“あの娘”の誕生日と重なってはいないから・・・。だけど、エルは“あの娘”と誕生日が同じで、父上に誕生日を祝ってもらえる事は決して無いんだ。これから先も、ずっと・・・)

