(それから、野菜スープを飲めるようになったことをシュレイツから父に報告してもらっても、父上からは何も言って来てはくれなかった。その時は淋しかったけど、後ほどシュレイツから“父上からのご褒美の品”だと言って、僕専用のマントが贈られたんだっけ)
『父上は忙しくて一緒に食事はできないから、ご褒美をお預かりしてきました』。と言って。
(僕は、ご褒美だけでもとても嬉しかった。多忙な日常の業務をこなす中、ちゃんと僕の事を思ってご褒美のプレゼントまで用意してくれていたというだけで、愛情が伝わってきて、嬉しくてたまらなかった。
あの時僕は、生まれて初めてマントと言う衣装を身に着つけて、自分が少しは勇敢で立派な王子らしくなったと誇らしく思えて、本当に嬉しかった。
だけど、それが全部嘘だったと、後でわかったんだ。
僕は、父・国王からのご褒美が嬉しくて嬉しくて、その日から毎日そのマントを身につけていた。ある日、町の巡業から帰ってきた父の馬車を見つけ、僕は久しぶりに会う父上に飛びついて言った)
『父上、お帰りなさいませ!見て下さい、このマント』
『ハーリー、私は忙しいのだよ・・・・・』
『だってぇ~、父上に見てほしかったんだ』
『そうか、そうか、シュレイツからお下がりでも貰ったのか?なかなか王子らしく凛々しくなったぞ』

