「――はっ!!!!」 私たち目がけて飛んできた光の塊が、 何故だか、そのままヘイリの方へ弾き返された。 光の中に消えていったヘイリ。 急に静けさを戻したこの石造りの部屋に 涼しい、爽やかな風が流れ込んできた。 ……なに? 一体、何が起こったっていうんだ? ヘイリは消えた? 私たち、助かったのか……? 安心感と同時に 体の力が一気に抜けた。 徐々に意識が遠退いていく。 ルカを…守れ…た……?