「やっぱり似合うじゃない」
「だから、似合う似合わないの問題じゃないの」
階段を下りてすぐの所にお母さんが立っていた
おれの体をまじまじと見つめる
…なんだこれ、羞恥プレイか
スカート（しかもミニ丈）とか、なんか落ち着かないし…
他校の女子はなんであんなにスカート短くて平気なの!?
恥ずかしくないの!?
下着見えないの!?
「旭さんにも見てもらいましょ」
「ちょっ…!!」
引っ張んないで！
今走ったら確実にレイに下着見られる！
「お母さん！走んなくてもいいから！」
「あら、そう？」
「はぁ…」
……見えた…かな？
おれの今日の下着なんだっけ…
「旭さーん」
母さんが１番にリビングに駆け込む
「お、スズ着替え終わったの？」
「あーうん、まぁ」
渋々父親の元へ行き制服を見せる
「おー似合ってるじゃん。いいんじゃない？これで」
「絶対に嫌」
せめてスカート丈をあと５cm長くさせて
そうじゃないと安心して階段上れない！
「でも可愛いじゃん」
「じゃあお父さんが着て見てよ。それでこの丈で大丈夫なんだったら、このまま膝上20cmのままでいいよ」
「………いや、無理…」
「じゃあスカート丈はおれの好きでいいよね」
「でも男が履くのと女子が履くのって何か違うよね!?」
「うるさい、おれはミニ丈のスカートを履くくらいなら今のまま学ランで行く」
「いいじゃないかミニ丈！」
「よくない。せめて膝上15cmだろ。20cmは嫌だ」
「はぁ…じゃあ鈴にいいなよ…」
あ、やった
折れた
