『皆さんスタンプラリーは楽しんでいただけましたか?途中、生徒会が迷惑を掛けましたが、大きな事件が無くてよかったです』


ここにきてソレか

まあでもリョウもリョウで色々やったからな

(生徒ビビらせたり)

……結局は俺のせいだけど


「あーあ、俺って何なんだろ」


「何が?」


「別に…」


リョウに迷惑かけてばっかで

リョウを怒らせてばっかで

本当、何がしたいのかわかんねぇ

どうしたらいいんだ

何が正解なんだ


「俺、リョウに嫌われっかな…?」


「は?何、いきなり」


「いやー、ただちょっと…な…」


リョウに嫌われたくねぇな…

この感情の名前はわかんないけど

凄く、大切なモノなのかもしれない

俺の事なのに俺がわかんない


「レイってやっぱり鈍感だね」


「…は…?」


隣にいたカイトが笑いをこらえる様に顔を赤くしている


…鈍感って、何が?


「そっかー、初心者だもんね。あ、オレもか」


「おい、カイト?」


「早く自覚したほうが身のためだよ?ま、オレ的には自覚しないでくれた方が嬉しいけど」


「だから、何の話だよ」


「こっちの話。あ、ほらリョウが戻って来るよ」


「…なんだよ…」


カイトは何でもわかった様に振る舞う

まあ実際に分かってるんだろうけど

けどソレは馬鹿にされてるようで嬉しくない

むしろ…





ムカついてしまう








…俺、性格悪いな