『覚えてくれたんだ。

   …すっげー嬉しい』






そう言って笑ってくれた日から数日がたった。


今でもあの笑顔が印象深く残っている。



チョコは渡した次の日、大谷くん「うまかった」って言って少しほほ笑んでくれた。




またチョコ買いに行こっかなぁ。







「ち~さとっ!おはよっ」


靴箱につくと凛ちゃんが来ていた。




「おはよう、凛ちゃん!今日は川上くんと一緒じゃないんだね」



凛ちゃんは川上くんとの関係も順調みたい。

昨日は一緒に登校してたし。




「うん。先生から呼び出しくらったってさ」


2人で笑いながら教室に向かった。