「…あんなにたくさん買ってきてくれたんですか?」


総司郎君は扉の前にある荷物を見て、私の手を見て、苦笑した。
そして私の両手をそっと合わせ、それに手を添えて…


チュッ
「重かったでしょう、白くなってますよ…」

「………へ」


指先に、キスをした。


「…あ、すみません!」

「あ、いえ、全然…!」


ててて、天然フラグ立った…!?
ヤバいよ、指先と、顔が熱い…!



「総司?
菜々子さん来たんなら挨拶…」

「一君?
何固まって…」


ひょこっと、不良顔の男の子と小さな、女の子みたいに可愛い男の子が出て来た。
おぉっ、生高校生、生生徒会!



「みっ、ミーコさん!!!」

「え?」


男の子達二人が声を合わせた。
え、ミーコって、亜美花様達にしか呼ばれてないのに…?