亜美花様が放心状態の大河様を宥めている間に、二人に頭を下げて私は教えてもらった道を進む。
すると、見えたのは大きな学校。
こんな学校の生徒会長なんて、凄いですね、総司郎君!
緊張の面持ちでチャイムを鳴らすと、男の人の声が聞こえた。
〈はい、どちら様でしょう〉
「檜山美琴と申します、生徒会の三木総司郎君達に差し入れをと伺ったのですが…」
〈あぁ、ご苦労様です。
どうぞ、お入り下さい。
生徒会室は四階にあり、あがっていただくと直ぐにわかりますので〉
「あ、有難うございます」
カチッと鍵の開く音がし、扉を押してみるとやっぱり開いた。
まさか入る事になるとは…
緊張しながら入ると、凄く綺麗な庭があった。
見惚れつつ足を進めると、これまた綺麗な校舎が見え、足を踏み入れる。
四階かぁ、足腰に負担が…!!!

