午後10時の街中。 街の中心駅に行けば、俺の仕事が始まる。 「ねぇねぇ君。幾らなの?」 噴水のモニュメントに腰掛ける俺に、早速一人目の客が、声をかけてきた。 「一回4万。」 「高いなー…」 「文句あんなら、他の奴に相手して貰えば?」 悩むそぶりを見せる男に、ぶっきらぼうに答えれば 「ゴメンゴメン、じゃあ早速行こうか!」 焦りながら、俺の肩を抱いて歩き始める。 その時。