「なぁ、お前の冷たい王子様は今日もモテモテだぞ」

太一が指差した方を見ると、黎哉くんが女の子達に囲まれていた。

顔には、デッカく"うざい"と書いてあるのが明らかわかる。

「あ、あたしも行きたいっ。てか、行ってきー…「おとなしくしてろ」

ガシッと首根っこを引っ張られ、いけなかった。

うぅ……。

「黎哉くぅーん」