「先輩は誰にもあげません。つーか、あげる気なんかありませんから」

睨みつけるように言えば、男は一瞬引いた。

「先輩、着いてきて」

「え?あ、うん?」

手をひかれ、連れて来られたのは空き教室。


「……最悪」