ちっぽけな幸せを君に

 「る……か……」


 その場に崩れ落ちる俺を流歌の腕が支える。


 「いや……かずき……いやだよ――」


 「ほら……な――に、んげん生き、てる、と、何がある、かわかん、ないだ、ろ?」


 薄れ行く意識の中俺は母さんの事を思い出していた。


 「だめ、かずき。喋っちゃだめだよ……」


 「なあ流歌……母さんもこん、な気持ちだっ、たの、かな?」