「いいえ、結構です」

冷たく対応すると、

「うわ、冷たいなぁ。

それが、朝飯作った、優しいオレに対する言い方ですかねぇ」

って言って、悠馬くんは、私の前に

卵と野菜を挟んだサンドイッチと、スープを置いてくれた。


相変わらず……完璧。

元々朝はそんなに食べないし、

トースト焼くだけで十分なのに、

悠馬くんは、和食やパン、サンドイッチ……。

毎日、日替わりで色々な物を作ってくれる。

しかも悔しい事に、おいしいんだよね。

食欲ナイはずなのに、

ついつい全部平らげちゃうんだ。



「……ありがと。いただきます」

「さやさん、食ってる時だけは、かわいいよな」

なに、それ!



……気にしない、気にしない。

ココで反撃したら、悠馬くんの思うツボだよ。

言い合いしてる時に、当麻くんが戻ってきたら、

またうまく言いくるめられるのが、目に見えてる。