「大体、そういう誓いを立てられたって、実際に夫を刺す妃なんて、いないでしょ。皇后様だって、二人も側室がおられたのに、耐えてらっしゃるじゃない」
「そうだなぁ。でもな、それは父上が、皇后様にしっかりと愛情を注いでるからさ。皇后様は、自分が一番だって、自信があるんだ。だから、メイズ殿や母上にも優しくできたんだな」
心の奥では、やっぱり面白くないこともあっただろうけどね、と言い、夕星は霊廟の扉を押した。
二人が外に出ると、扉は自然と閉まる。
「朱夏だって、自信持っていいんだぜ。俺が生涯愛するのは、お前一人なんだからな」
ククルカンの神気に満ちた神域で、真っ直ぐに朱夏を見て言う。
改めて誓いを立ててくれたようで、朱夏は嬉しくなって、夕星に飛びついた。
神域の霊廟から眼下に広がるククルカン帝国。
遙か遠くに望める海の向こうには、後に夕星が治めることになるコアトルの町がある。
ククルカンでの大きな心配事はなくなった。
今後は夕星と共に、穏やかに暮らしていけるのだろう。
「そういや朱夏。葵王は、今後はどうするつもりなんだろう。そういう将来像とか、何か考えてるのかな」
水平線を眺めながら、夕星が言う。
「そうだなぁ。でもな、それは父上が、皇后様にしっかりと愛情を注いでるからさ。皇后様は、自分が一番だって、自信があるんだ。だから、メイズ殿や母上にも優しくできたんだな」
心の奥では、やっぱり面白くないこともあっただろうけどね、と言い、夕星は霊廟の扉を押した。
二人が外に出ると、扉は自然と閉まる。
「朱夏だって、自信持っていいんだぜ。俺が生涯愛するのは、お前一人なんだからな」
ククルカンの神気に満ちた神域で、真っ直ぐに朱夏を見て言う。
改めて誓いを立ててくれたようで、朱夏は嬉しくなって、夕星に飛びついた。
神域の霊廟から眼下に広がるククルカン帝国。
遙か遠くに望める海の向こうには、後に夕星が治めることになるコアトルの町がある。
ククルカンでの大きな心配事はなくなった。
今後は夕星と共に、穏やかに暮らしていけるのだろう。
「そういや朱夏。葵王は、今後はどうするつもりなんだろう。そういう将来像とか、何か考えてるのかな」
水平線を眺めながら、夕星が言う。


