「我々は一足お先に新居に入り、準備しておきますので」
顔を上げて言うセドナに軽く頷き、夕星は朱夏の手を取った。
「では頼んだぞ。朱夏、行こうか」
夕星に手を引かれ、朱夏は慌ててドレスの裾をたくし上げた。
うっかりしていると、すぐに裾を踏んで転びそうだ。
「大丈夫か? ちょっと歩くけど・・・・・・。抱いて行ってやろうか?」
肩に手を回して言う夕星をじろりと睨み、だがあまり目を離していると、裾を踏みつけそうで、すぐに視線を落とす。
前方にも気をつけないといけないし、どうも夕星は神殿に向かっているのではないようだし、視線をあっちこっちにやらなければならなくて、忙しいことこの上ない。
喋る余裕もないぐらいだ。
せかせかと一生懸命歩く朱夏の横を歩いていた夕星は、ふと立ち止まると、いきなり朱夏を抱き上げた。
「ひゃっ」
「危なっかしいなぁ。こっちがはらはらするぜ。このほうが、よっぽど俺もお前も楽だろ?」
朱夏を横抱きにしたまま、夕星は少し足を速める。
思わず暴れそうになった朱夏だったが、降ろされたところで、この速さでは歩けない。
抱き上げられたまま、朱夏は大人しくしていることにした。
ちら、と夕星を見上げる。
そういえば、初めて会ったときの半端な長さの髪は、あれから随分伸びていたが、また少し切ったようだ。
長くもなく、そんな短くもない。
まじまじ見ていると、ん? と夕星が下を向いた。
顔を上げて言うセドナに軽く頷き、夕星は朱夏の手を取った。
「では頼んだぞ。朱夏、行こうか」
夕星に手を引かれ、朱夏は慌ててドレスの裾をたくし上げた。
うっかりしていると、すぐに裾を踏んで転びそうだ。
「大丈夫か? ちょっと歩くけど・・・・・・。抱いて行ってやろうか?」
肩に手を回して言う夕星をじろりと睨み、だがあまり目を離していると、裾を踏みつけそうで、すぐに視線を落とす。
前方にも気をつけないといけないし、どうも夕星は神殿に向かっているのではないようだし、視線をあっちこっちにやらなければならなくて、忙しいことこの上ない。
喋る余裕もないぐらいだ。
せかせかと一生懸命歩く朱夏の横を歩いていた夕星は、ふと立ち止まると、いきなり朱夏を抱き上げた。
「ひゃっ」
「危なっかしいなぁ。こっちがはらはらするぜ。このほうが、よっぽど俺もお前も楽だろ?」
朱夏を横抱きにしたまま、夕星は少し足を速める。
思わず暴れそうになった朱夏だったが、降ろされたところで、この速さでは歩けない。
抱き上げられたまま、朱夏は大人しくしていることにした。
ちら、と夕星を見上げる。
そういえば、初めて会ったときの半端な長さの髪は、あれから随分伸びていたが、また少し切ったようだ。
長くもなく、そんな短くもない。
まじまじ見ていると、ん? と夕星が下を向いた。


