全ての宝石を身につけた頃、セドナが入ってきた。
朱夏を見るなり、顔をほころばせる。
「まぁまぁまぁ。何てお綺麗。ああ、何て嬉しいことでしょう。お育てしてきた夕星様とナスル様が、同時にご結婚だなんて。本当に、この上ない喜びですわ」
「セドナ、ナスル様のほうはどう?」
朱夏にはアルがついているので、セドナは少しの間、ナスル姫のほうに行っていた。
今はセドナは朱夏付きだが、育ててきたナスル姫の、門出の手伝いはしたいだろうということで、朱夏が遠慮するセドナをナスル姫のところに追いやっていたのだ。
セドナは満足そうに微笑みながら、朱夏の仕上げを手伝う。
「お可愛らしく仕上がりましたよ。あまり仰々しい格好ではありませんが、やはり記念すべきお式ですからね。そうそう、憂杏さんも、なかなか様(さま)になっておりましたよ。朱夏姫様もそうですけど、やはり育ちが良い人は、それなりに滲み出るものがあるのですね」
「そう・・・・・・なの?」
緩む口元を押さえつつ、朱夏は鏡越しにセドナを見た。
面白いものが見られる思ったのに、それなりであれば、つまらないではないか。
「さぁ、お化粧をしてしまいましょう。もうすぐお迎えが来ますわよ」
セドナに言われ、朱夏はわずかに身体が強張るのを感じた。
式典の手順などは、もう夕星に頼れば何とかなるだろうと開き直り、緊張もさほどしなくなっていたのに、やはり実際に式が近づくと、緊張がぶり返す。
セドナとアルに化粧を施されている間、手を忙しなく動かしたりして、朱夏は緊張をほぐそうと努力した。
朱夏を見るなり、顔をほころばせる。
「まぁまぁまぁ。何てお綺麗。ああ、何て嬉しいことでしょう。お育てしてきた夕星様とナスル様が、同時にご結婚だなんて。本当に、この上ない喜びですわ」
「セドナ、ナスル様のほうはどう?」
朱夏にはアルがついているので、セドナは少しの間、ナスル姫のほうに行っていた。
今はセドナは朱夏付きだが、育ててきたナスル姫の、門出の手伝いはしたいだろうということで、朱夏が遠慮するセドナをナスル姫のところに追いやっていたのだ。
セドナは満足そうに微笑みながら、朱夏の仕上げを手伝う。
「お可愛らしく仕上がりましたよ。あまり仰々しい格好ではありませんが、やはり記念すべきお式ですからね。そうそう、憂杏さんも、なかなか様(さま)になっておりましたよ。朱夏姫様もそうですけど、やはり育ちが良い人は、それなりに滲み出るものがあるのですね」
「そう・・・・・・なの?」
緩む口元を押さえつつ、朱夏は鏡越しにセドナを見た。
面白いものが見られる思ったのに、それなりであれば、つまらないではないか。
「さぁ、お化粧をしてしまいましょう。もうすぐお迎えが来ますわよ」
セドナに言われ、朱夏はわずかに身体が強張るのを感じた。
式典の手順などは、もう夕星に頼れば何とかなるだろうと開き直り、緊張もさほどしなくなっていたのに、やはり実際に式が近づくと、緊張がぶり返す。
セドナとアルに化粧を施されている間、手を忙しなく動かしたりして、朱夏は緊張をほぐそうと努力した。


