いまだに桂枝にとっては、宗主国の姫君が、商人である息子に嫁いでくるということが信じられないらしい。
そういえば、最終的に許しが出たということは、朱夏も最近知ったばかりだ。
「大丈夫よ。皇帝陛下から、ちゃんとお許しが出たって」
嬉しそうに言う朱夏に、桂枝は、まぁ、と驚いた顔をした。
「ええ。ナスルの結婚式も、大祭のときに行うと、父上からお聞きしました。おそらく今後のこともありますので、大々的にはしないでしょうが、多分神殿内で、ちゃんとした式をすると思います」
「し、神殿で・・・・・・。そ、そんな、神殿など、皇家の神殿でしょう? そのような格式高い神殿など、わ、わたくしは入れませぬ」
夕星の説明に、卒倒せんばかりに桂枝は言う。
が、夕星は何でもないことのように、肩を竦めた。
「何を仰る。あなたはナスルの母上ですよ。ナスルはこの結婚で降嫁しますが、式は皇帝陛下である父上の側でするので、姫としての式になるだけです。それも略式でしょう。当然、父上も桂枝殿が列席されるものと思っておりますよ」
桂枝はぽかんと、呆けたように固まった。
「式は俺たちも同じ神殿で行いますので、まぁ二組同時にするのでしょう。重臣らも列席しますが、皆ちゃんと事情を知っているので、お気になさらず」
式についていろいろと話しているうちに、城が見えてきた。
そういえば、最終的に許しが出たということは、朱夏も最近知ったばかりだ。
「大丈夫よ。皇帝陛下から、ちゃんとお許しが出たって」
嬉しそうに言う朱夏に、桂枝は、まぁ、と驚いた顔をした。
「ええ。ナスルの結婚式も、大祭のときに行うと、父上からお聞きしました。おそらく今後のこともありますので、大々的にはしないでしょうが、多分神殿内で、ちゃんとした式をすると思います」
「し、神殿で・・・・・・。そ、そんな、神殿など、皇家の神殿でしょう? そのような格式高い神殿など、わ、わたくしは入れませぬ」
夕星の説明に、卒倒せんばかりに桂枝は言う。
が、夕星は何でもないことのように、肩を竦めた。
「何を仰る。あなたはナスルの母上ですよ。ナスルはこの結婚で降嫁しますが、式は皇帝陛下である父上の側でするので、姫としての式になるだけです。それも略式でしょう。当然、父上も桂枝殿が列席されるものと思っておりますよ」
桂枝はぽかんと、呆けたように固まった。
「式は俺たちも同じ神殿で行いますので、まぁ二組同時にするのでしょう。重臣らも列席しますが、皆ちゃんと事情を知っているので、お気になさらず」
式についていろいろと話しているうちに、城が見えてきた。


