寝台の上で、夕星は朱夏の手首を見た。
月明かりだけしかないので、はっきりとはわからないだろうが、相当酷い傷なのはわかったようだ。
くそ、と小さく呟いた。
「あの野郎・・・・・・。覚えてやがれ。俺の朱夏に、こんな傷つけやがって」
「大丈夫。まだ痛いけど、アルが毎日薬塗ってくれるし。あの後すぐに、憂杏が薬くれたから、熱も出なかったし」
夕星に手首を撫でられただけで、痛みが引いたように思う。
我ながら単純だなぁと思いながら、朱夏は、えへへ、と笑った。
「あ、そういえば、アリンダ皇子は鼻の骨を折ったんだって? あの、思いきりあたしが折ったんだけど、大丈夫かな・・・・・・」
ふと朱夏は不安になり、夕星に聞いてみた。
まだ正式に夕星と結婚したわけではないので、朱夏は今は、属国の人間だ。
しかも王族でもない、ただの臣下である。
本来なら、宗主国の皇子に暴行を加えるなど、それこそ許されないことである。
だが夕星は、ふふ、と笑った。
「大丈夫も何も。それぐらいで済んだことに、感謝して欲しいぐらいだ。朱夏には斬り捨て御免と言っていたから、斬り捨てても良かったんだぜ?」
「ま、まさか、ほんとにそんなこと、できるわけないじゃない」
月明かりだけしかないので、はっきりとはわからないだろうが、相当酷い傷なのはわかったようだ。
くそ、と小さく呟いた。
「あの野郎・・・・・・。覚えてやがれ。俺の朱夏に、こんな傷つけやがって」
「大丈夫。まだ痛いけど、アルが毎日薬塗ってくれるし。あの後すぐに、憂杏が薬くれたから、熱も出なかったし」
夕星に手首を撫でられただけで、痛みが引いたように思う。
我ながら単純だなぁと思いながら、朱夏は、えへへ、と笑った。
「あ、そういえば、アリンダ皇子は鼻の骨を折ったんだって? あの、思いきりあたしが折ったんだけど、大丈夫かな・・・・・・」
ふと朱夏は不安になり、夕星に聞いてみた。
まだ正式に夕星と結婚したわけではないので、朱夏は今は、属国の人間だ。
しかも王族でもない、ただの臣下である。
本来なら、宗主国の皇子に暴行を加えるなど、それこそ許されないことである。
だが夕星は、ふふ、と笑った。
「大丈夫も何も。それぐらいで済んだことに、感謝して欲しいぐらいだ。朱夏には斬り捨て御免と言っていたから、斬り捨てても良かったんだぜ?」
「ま、まさか、ほんとにそんなこと、できるわけないじゃない」


