市を少し過ぎた辺りで、ユウは馬を止めた。
「ここまで来れば、口笛吹いても王宮までは響かんだろ? こいつもそろそろ、限界だろうし」
近くの水飲み場まで行き、背から飛び降りたユウが、馬を労うようにたてがみを撫でてやる。
馬はユウに長い顔を擦りつけると、鼻を鳴らして水を飲み始めた。
「そうだね、ご苦労様」
朱夏も水を飲む馬の首を撫で、ぽんと背から飛び降りると、口笛を吹いた。
程なく蹄の音が聞こえ、朱夏の大きな軍馬が走ってくる。
ユウはこちらに走ってくる軍馬と朱夏を見比べ、感嘆のため息をついた。
「ほんとに立派な軍馬だな。あんな軍馬を、朱夏が操るのだろう? 朱夏って一体、どういうお嬢さんなんだか。こんなに小さい女の子なのに、武官って」
まじまじと見つめてくるユウに、朱夏の体温がまた上がる。
何度も言うが、こういう扱いは、慣れていないのだ。
「な、何でユウは、そんなにあたしを女の子扱いするの。あたしはほら、この通り、姫君みたいに介添えなくても馬に乗れるし、宮殿から抜け出すのだって得意な、跳ねっ返りだよ。女の子らしいことなんて、全然できないし、周りからもそんな扱い、受けたことないし・・・・・・」
やってきた軍馬に、先程の馬に使っていた手綱をつけながら、朱夏は落ち着きなく言った。
ユウはちょっと意外そうな顔をして、朱夏を見る。
「でも、朱夏は王子のお付きだろ。それは、葵王が望んだことじゃないのか?」
「ここまで来れば、口笛吹いても王宮までは響かんだろ? こいつもそろそろ、限界だろうし」
近くの水飲み場まで行き、背から飛び降りたユウが、馬を労うようにたてがみを撫でてやる。
馬はユウに長い顔を擦りつけると、鼻を鳴らして水を飲み始めた。
「そうだね、ご苦労様」
朱夏も水を飲む馬の首を撫で、ぽんと背から飛び降りると、口笛を吹いた。
程なく蹄の音が聞こえ、朱夏の大きな軍馬が走ってくる。
ユウはこちらに走ってくる軍馬と朱夏を見比べ、感嘆のため息をついた。
「ほんとに立派な軍馬だな。あんな軍馬を、朱夏が操るのだろう? 朱夏って一体、どういうお嬢さんなんだか。こんなに小さい女の子なのに、武官って」
まじまじと見つめてくるユウに、朱夏の体温がまた上がる。
何度も言うが、こういう扱いは、慣れていないのだ。
「な、何でユウは、そんなにあたしを女の子扱いするの。あたしはほら、この通り、姫君みたいに介添えなくても馬に乗れるし、宮殿から抜け出すのだって得意な、跳ねっ返りだよ。女の子らしいことなんて、全然できないし、周りからもそんな扱い、受けたことないし・・・・・・」
やってきた軍馬に、先程の馬に使っていた手綱をつけながら、朱夏は落ち着きなく言った。
ユウはちょっと意外そうな顔をして、朱夏を見る。
「でも、朱夏は王子のお付きだろ。それは、葵王が望んだことじゃないのか?」


